ヘボいネットブックにxubuntuをインストールする

いきさつ

うちにGatewayのLT21とかいう自称ネットブックがあるんだけど、Atom N450+メモリ1GBというスペックにWindows 7 Starterとかいう壁紙すら変えられないうんこOSが載っていて、はっきりいってまともに使えるレベルではなかったので結局ThinkPadを買い直してしまい、金をドブに捨てたような気分になり2年近く放置していた。

…んだけど、この間掃除していたらひょっこり出てきたのでどうにかして使おうと考え、Linuxを入れてみようかなと思った。うちにある最新のLinuxがRedHat9(Fedora coreになる直前のやつ)だから、どのくらいだろ?とにかく数年ぶりのLinuxということになる。どのディストリを入れるかは色々検討した結果情報の多そうなubuntuにした。

インストール用USBメモリの作成

LT21には光学ドライブがついていない。たしか昔USB接続のDVDドライブ買ったはずなんだけど一日探しても出て来なかった。でも思い返してみると読み込みに失敗ばかりしている典型的な安物買いの銭失い的くそドライブだったので、出てきたところでどうせ役に立たないに違いない。

買い直すのもシャクなので調べてみたらunetbootinという信じられないくらいナイスなものがあるらしい。

  • ダウンロードして実行する
  • 入れたいディストリを選び、インストールするUSBドライブを選択する
  • ポチれば完成

嘘だろ!これだけでいいのかよ。もう一度言うけど信じられない。もうできた。ちなみにubuntu 12.04にした。

インストールする

BIOSでブートデバイスの先頭にUSB HDDを持ってきて保存、先ほどのUSBメモリを挿してみると。

ああああ、本当に簡単にインストールメニューが出た。しかもグラフィカルなウィザード付きでめちゃくちゃ親切だ。今はこんなにハードル低いのか…。

起動する

そんなこんなで無事起動。なかなかオサレでキレイじゃないか!Windowsの時と違って各種ドライバをいちいち入れる必要もなくとても楽チン。しかし…重い。なんじゃこれ、Linuxは低スペックでも快適なんじゃなかったのか。俺の情報は古すぎるのか。これじゃだめだ、そう思ったときxubuntuという派生があったのをさっきちらっと見たのを思い出した。さっきというのはどのディストリを入れるか検討したときだ。

xubuntuを入れなおす

このままxubuntu-desktopを入れてもいいんだけど、どうせUnityは使わなそうだしインストールしたてでとっておくデータも無いので、xubuntuをクリーンインストールすることに。手順は一緒。そして起動してみると…明らかに速い!全然違うなぁ。これ。

問題なさそうなので本格的に設定してみよう。

各種設定

LANの設定

パネル右側に並んでるアイコンのうちいかにもって感じのアイコンをクリックし、無線LANの設定をする。

日本語化

メニュー→設定→言語サポートを選択すると、言語パックが不完全とかなんかそんな感じのメッセージが出るので、ウィザードに従いOKをポンポン押していく。するとダウンロードが始まりそこそこ時間はかかるけど放っておくと勝手に終わる。なにこれ簡単。こんなWindowsUpdateみたいな仕組みあんの?

ホームフォルダ内のディレクトリ名を英語化

ホームフォルダが「デスクトップ」「ダウンロード」のように日本語(カタカナ)になってしまうので英語になおす。ターミナルで以下を入力。

表示されたダイアログで「Update Names」を押下する。

見た目をWindowsライクに

インストール直後は、画面上部にWindowsでいうタスクバー、画面下部にランチャがあるので、画面下部にタスクバーを置くよう変更する。ランチャは左にでも置くか。

まずは画面下部のランチャを右クリックし、パネル→パネルの設定を選択。パネルの向きを「垂直」にしたら勝手に左側に移動した。ピクセル数を32、長さを90に設定。

次に画面上部のパネルの設定画面を同様の手順で開き、「パネルをロックする」をOFF。パネル左側につまみが出てくるので、それをつまんで画面下部に移動。パネルのロックを有効にする。

おまけで、パネルの時計部分を右クリック→プロパティを選択、レイアウト「日付、当時の時間」、日付「%m/%d」、時間「23:59」に設定。

mozcのインストール

Synaptic Package Managerを起動し、「ibus-mozc」で検索し、インストール。一度ログインしなおしてから、パネルの通知エリアにある「i」マークをクリック→設定→インプットメソッド からmozcを使うよう設定する。

設定画面の「言語パネルの表示」を「常に表示する」にすると右下の方に言語バーが出るので、スパナのアイコン→「Property」を選択し設定画面を開き、キーバインドその他の設定を行う。終わったら「言語パネルの表示」を「メニューに組み込む」に戻す。

7-zipのインストール

Ubuntu ソフトウェアセンターで 「7 zip」で検索し、インストール。

eclipseのインストール

Synaptic Package Managerを起動し、「pleiades」で検索し、インストール。eclipseも一緒にインストールされる。

インストールしたら、eclipse.iniを編集する。root権限が必要なので、Alt+F2で「プログラムの実行」を表示し、「gksu leafpad /etc/eclipse.ini」と入力しファイルを開く。

ファイルの末尾に「-javaagent:/usr/lib/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar」と追記し保存。

Alt+F2で「プログラムの実行」を表示し、「eclipse -clean」で起動。次からはcleanオプション無し。このあたりはWindows版と一緒。

参考:Ubuntu Japanese Wiki

hostsの設定

Alt+F2で「プログラムの実行」を表示し、「gksu leafpad /etc/hosts」と入力しファイルを開く。

入力する場合は「IPアドレス  ホスト名」の順で書く。

Lubuntuを試す

まぁこれで終わりでもいいんだけど。Lubuntuにするととにかく軽いとのことで一度試してみたくなったのでインストールする。

Synaptic Package Managerを起動し、「lubuntu-desktop」で検索し、インストール。

おわり。

次からはログイン時にセッションに「Lubuntu」を選ぶだけ。ここで「Lubuntu Netbook」を選ぶとだっせえ画面になる。

んー、まぁ軽いかな?でもubuntu→xubuntuほどの劇的な変化はないっていうか、そこまで違いがわからないな…。xubuntuのほうが使いやすい感じなのでこっちメインで使って、eclipseで開発するときは少しでも軽くするためにlubuntu使うようにしてみようか。

おわり

とりあえずひと通りの設定は終わったので、これからは普通に使いつつ色々と勉強していこうかなと思う。

しかしこんなにお手軽にインストールできるとは思ってなかったよ。Windowsみたく別途ドライバ入れたりもしなくてよくて最初からフル機能使えるし。それにGUIも洗練されてて何の違和感もなく使えるし、サーバ用途だけでなくデスクトップ用途としても十分使えることがわかった。

それにしてもubuntuは重かったなぁ。

追記

ここまで書いておいてなんだけど、Linux Mint を使うことにしました。理由は見た目がおしゃれ泥棒だから。