グッド・ワイフ シーズン1

名作海外ドラマ「ER 緊急救命室」。

といっても、名前は知ってたけどTV放送してた頃は全然興味なくて、一度くらい見たことがあるけど登場人物やたら多いし内容もよくわからなくてすぐさまチャンネルを変えちゃった記憶しかない。

ところが、なんと嫁が15シーズン分の全話全巻DVDセットを持っていて、試しに最初から見たところスゲー面白い!

で、そのERで第1話から第6シーズンまでのレギュラーとしてキャロル・ハサウェイという女性看護師がいて、それを演じていたジュリアナ・マルグリーズという人が主演をやってる弁護士もののドラマ「グッド・ワイフ」がAmazonプライムで見ることができるので、それの感想をしたためるのであった。

まずはシーズン1。

ERは群像劇のようになっていて、複数のキャラクターが同時に話を進めていくのを少しずつ追っていくような形をとっている。一つのストーリーをじっくり追う形ではなく、オムニバスのような感じ。スピード感があるかわりに、場面がころころ変わり目まぐるしい。

一方、グッド・ワイフはそうではなく通常のドラマ。女性弁護士アリシアが主役となってストーリーが進んでいく。

第1話は、アリシアの夫で州検事でもあるピーターが謝罪会見を開くところから始まる。汚職と女性問題でスキャンダルを起こし、汚職については否定するものの逮捕されてしまう。

正直、この辺は第1話の時点ではなんのこっちゃわからない。しばらく先の話まで見て、思い返せばそういうことだったんだって理解できる感じ。

そのままでは生活ができなくなってしまうので、専業主婦だったアリシアは、かつて2年間だけ働いていた弁護士に復帰することを決意する。

話としては一話完結の法廷物で、毎回依頼人や案件が異なり、毎回色々な形で決着する。大まかには勝つことが多いが負けることもある。

その裏で、保釈や州検事として復帰するための準備を行う夫ピーター、思春期の子供達、現州検事チャイルズとの対立、1つしかないジュニア・アソシエイトの椅子を巡っての同僚との駆け引きなど全体を通しての大きいストーリーが進行していく。

弁護士や検事がメインキャラクターなだけあって、誰彼問わず言葉の裏を読ませるような物言いが多い。考えオチを連発しているようなものなので見ている方も結構疲れる。何言ってるのかわからないこともある。

最終話ラストは第1話との対比になっている。違うのは釈明会見ではなく州検事出馬会見というところ。

そしてアリシアはかつての同級生であり現在の法律事務所の上司であるウィルと「浮気しそうになるがギリギリでまだしていない(でもかなり前向き)」というグッドどころかバッド・ワイフになるかどうかの瀬戸際な状態になり、そのまま話が終わってしまう。

なんて中途半端な最終回なんだ!!

弁護士パートは面白いんだけど、私生活パートが正直なくてもいいかなって思うくらいノイズ感がすごい。姑とか子供たちが足を引っ張りまくるしあまりスッキリしないんだよな。

他には、アリシアがロースクールを首席で卒業したとか超長いブランクをものともせず勝ちまくるとか、主人公補正が効きすぎている感じなのも気になる。特に、ピーターをあれだけ罵詈雑言の嵐でなじり倒しておきながら自分が浮気しそうになるってどうよ。どうにも納得いかん。